#ジャーナル テスト

料理研究家に聞いた愛犬・愛猫のための「手作り食」のススメ



あなたの大切な家族である愛犬・愛猫の健康寿命。
それを支えている腸内フローラを整えること、つまり菌のバランスを意識する「菌ケア」は犬・猫が元気に暮らすために欠かせません。

そして「食事」は腸に直接、栄養を届ける重要なファクターです。
しかし、そもそも犬・猫のために何を作ればいいのかわからない...
毎日のように健康面に配慮した料理の献立を考えたり、実際に作る作業が続かない...


といった理由から、手作り食に挑戦しづらい方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、
「菌ケアに良い食材やレシピは?」「手作り食を続けるメリットや工夫は?」といった疑問を解消。
料理研究家の方がおすすめする犬・猫の菌ケアを意識した料理レシピを紹介します。

 

 

 
 

犬猫の腸内フローラを整えるために意識すべき"菌ケア3箇条"



ヒトと同様に、犬・猫の腸内フローラは全身の機能に影響を与えるという研究が、多数報告されてきています。
それは、胃腸のトラブルとの関連はもちろんのこと、皮膚や被毛の状態、健やかな精神を保つこと、肥満の予防など、たくさんあります。

そして腸内フローラを整えるためには、食生活をはじめとした生活習慣の見直しも欠かせません。
そのために大切なことが、「菌ケア三箇条」です。

 

 

  • 1.菌を取り入れる
  • 2.菌を育てる
  • 3.菌の邪魔をしない

 

 

以下で、意識すべきポイントと具体的な方法論をひとつひとつ解説していきます。


▼犬・猫に菌ケアが必要な理由を詳しく知りたい方はこちら

大切な家族の健康のために…犬・猫にも「菌ケア」が必要な理由
キーワード:菌ケア

 

 

①菌を取り入れる

 

 

一般的に「プロバイオティクス」と呼ばれる考え方。
乳酸菌やビフィズス菌など、体外から生きた菌を取り入れることで、体内に住む菌に良い影響を与えることができます。

ヒトと同様に、犬・猫も個体によって菌バランスは異なるんです。
いくら菌のエサとなる栄養を与えても、そもそも菌の量や多様性に富んでいないと効果も半減してしまいます。


具体的な取り入れ方としては
ヨーグルトや納豆や、乳酸菌サプリメントなどがおすすめ。

「そんな食材も与えて大丈夫なの?」と驚かれる方も多いですが、基本的にヒトの腸活で思い浮かぶものは、愛犬・愛猫にとっても良い食材であることが多いので、家族全員で菌ケアができます。
愛犬・愛猫の好みに合わせて、一口サイズであげてみてください。


ただし一つ注意点としては、ヒトが食べるときのような、味の濃い調味料は与えないようにしましょう。
ヨーグルトはプレーン味を、納豆はタレなどをかけないままで。このような「素材そのまま」の食べ方が大切です。

 

 

②菌を育てる

 

 

実は、先ほど紹介した①菌を取り入れるだけでは不十分なんです。

もともと体に住む菌はエサを食べて育ち、さらに体に良い成分を作り出してくれます。
逆に言えば、せっかく菌を取り入れても菌のエサを与えなければ、菌は育たないし良い成分も生み出してくれません。 


ここまでの話を聞いて「菌のエサってなに?」と疑問に思っている方が多いはず。

菌の栄養になる成分は…
食物繊維(特に水溶性食物繊維)・オリゴ糖・レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)など。

食材としては…
にんじん・サツマイモ・かぼちゃ・りんご・バナナ・キャベツなどなど私たちにとっても身近な食材ばかり。
普段のごはんに加えてもよし、おやつにしても喜びそうですね。


ただし、下記には十分注意して取り入れるようにしましょう。

 

  1. ✓種や皮、芯などは必ず取り除く
  2. ✓固い食材は茹でるか、小さく刻む
  3. ✓アレルギーが不安な場合は少量から
  4. ✓持病がある場合は獣医師に確認を
  5. ✓食べ過ぎは下痢や肥満の原因にもなるので、1日の摂取カロリー目安の10%以下に抑える



▼菌を育てる食材を詳しく知りたい方はこちら

菌を育むための食材リスト
キーワード:菌ケア、食材

 

 

③菌の邪魔をしない
 

 

 

悪玉菌を増やしたり、善玉菌にダメージを負わせるライフスタイルは避けましょう。
いくら腸内環境にプラスになるような食事や生活習慣を送っても、日頃から菌の邪魔をしていては本末転倒です。

実は、腸内環境のバランスが崩れる要因には、加齢だけでなく日頃の食生活やストレスなど、日常にありふれています。

「菌の邪魔をしないために意識すべきことは?」という疑問に対しては、ヒトの健やかな生活をイメージすることが近道。


具体的には以下の項目を意識してみましょう。

 

 

  1. ✓ストレスケア(運動や環境を整えるなど)
  2. ✓良質な食事
  3. ✓口腔ケア
  4. ✓質の高い睡眠
  5. ✓被毛のケア

 

 

睡眠に関しては、時には一緒のおふとんで寝てあげることもおすすめ。
飼い主さまが安心して寝ている姿を見て、犬・猫自身も安心して眠ることができるそうです。

加えて、口腔トラブルは犬・猫にとってはデリケートな問題。
実は、3歳以上の犬・猫の80%が歯周病などの口腔トラブルを抱えていると言われています。

歯周病菌がたくさんいる口腔内の唾液を、毎日毎日飲むことが、腸内環境のバランスを崩してしまう原因のひとつではないかとも、考えられています。


愛犬・愛猫と共に
菌ケア三箇条「菌を取り入れる・菌を育てる・菌の邪魔をしない」をぜひ意識してみてくださいね。

 

料理研究家に聞く犬・猫のために手作り食を作るメリットや工夫

 
手作り食を作る最大のメリットは
”菌の邪魔をしない”をコントロールできること。

極限まで菌にマイナスな食材を排除することもできますし、美味しさのためにある程度残すことも可能です。
そのため、愛犬・愛猫の好みや各家庭の食生活に合わせてアレンジできます。

そうは言っても、手作り食は手間がかかるし続かない...と悩んでいる方も多いはず。

そこで今回は、実際に料理研究家の方に聞いた手作り食を続ける工夫を伝授します。
主なポイントは以下の2つです。

 

 

  • 家庭で買ってきた食材を一緒にシェアする
  • 3日から1週間ぐらいのスパンで献立を考える

 

 

愛犬・愛猫のための特別な食材は特に必要ありません。
ヒトの腸内環境に良い食材をシェアすることで、無理なく家族全員で菌ケアを続けられます。

また作るペースも人間のご飯と同じ感覚で、残ったものを次の日にあげながら新しく作ったものをプラスしていくようにしましょう。


手作り食が大切とはいえ、全体的な栄養バランスを意識することが最重要。
食事だけで補なえない栄養に関しては、サプリなどで摂取することも検討してみてください。

 

大切な愛犬・愛猫の健康を守る菌ケアレシピ集



「手作り食のメリットや工夫の仕方はわかったけど、具体的な料理がイメージできない...」という方も多いはず。

実際、家庭で作ったご飯を愛犬・愛猫が本当に食べてくれるのか?と不安に感じる気持ちも理解できます。

そこで、②菌を育てるに焦点を当てた、料理研究家がおすすめする菌ケアレシピを2つご紹介します。
栄養ポイントも交えながら、ヒトが食べる際のアレンジ方法もお伝えするので、ぜひご家庭で試してみてください。

 

わんにゃん菌ケアロールケーキ


 

甘いもの好きな犬・猫も食いつくボリュームたっぷりの菌ケアおやつです。
飼い主さまも一緒に食べる場合は、取り分けた後にソースやジャムをかけたりするとスイーツ感がグッと増します。


【材料】

●卵 2個
●ヨーグルト 大さじ1
●ベーキングパウダー 小さじ1
●オリゴ糖 小さじ1
●水切りヨーグルト 適量
●りんご 1個
●さつまいも 1個(焼き芋)

 

【手順】

▼焼き芋の作り方

①薄くカットして電子レンジで加熱します。

②600w2分~で様子を見ながら、焦げないように水分を飛ばします。


▼ロールケーキの作り方

①卵を卵白と卵黄に分け、卵黄にヨーグルト・オリゴ糖を加えて混ぜる。

②卵白とベーキングパウダーをしっかり泡立てる。(ハンドミキサー等を使う)

③先ほどの①と②を混ぜて、クッキングペーパーを敷いた型に流しいれ、オーブンで170度15分焼く。

④焼き上がり型から外して冷ましておく。

▼デコレーションの作り方

①食べやすい大きさにお芋とりんごをカットする。

②水切りヨーグルトを冷めた生地に塗り、①を適量散らして手前から巻きます。

③仕上げのデコレーションはお好みで、水切りヨーグルトで飾る。
 

【菌ケアポイント】

小麦粉や米粉などの粉類を一切使用していないため、消化への負担がかなり少なくなっています。

また発酵食品であるヨーグルトを加えることで、菌を取り入れることが可能に。

さらにビフィズス菌を増やしてくれる"りんご"や、菌のエサとなる食物繊維がバランスよく含まれている"さつまいも"を活用することで、菌ケア度を高めています。

 

わんにゃんごぼう前餅

 

歯ごたえのあるパリパリした食感を楽しめる前餅です。
香りを足したい場合には、粉チーズや鰹節を混ぜてアレンジするのもおすすめ。


【材料】

●冷やごはん お茶碗半分程度
●ごぼう 約10センチ
●アルガンオイル 適量
●(KINS WITH SUPPLEMENTS 適量)

 

【手順】
▼使う道具

クッキングペーパー、麺棒、ピーラー

▼前餅の作り方

①ごぼうの皮を剥き、食べやすい大きさに小さく切る、または擦り下ろす。

②ビニール袋にご飯とごぼうを入れ、潰してオイルを加え伸ばします。

③くっつかないように、クッキングペーパーで挟んで麺棒などで使って薄く伸ばす。

④クッキングペーパーに乗せ、電子レンジで600w2分~加熱する。

⑤水分が飛んでパリッとしたら完成です。
 

【菌ケアポイント】

ごぼうは優秀な菌ケア食材のひとつで、腸内フローラを整える食物繊維がバランスよく含まれています。

また最大のポイントは「冷やご飯」を使ったこと。
実は、ご飯を冷ますことで難消化性でんぷんが増えることが論文で明らかになっているんです。(※1)
この成分は菌のエサとなり、便秘の改善にもつながります。
 

 

共に暮らす愛犬・愛猫の「菌」に優しい食生活を

 

 

今回の記事では、「食生活」に焦点を当てて犬猫における菌ケアPOINTと具体的な工夫やレシピについて解説しました。

ヒトと同様に、犬・猫の体に住む菌は健康に大きく関わっており、腸内細菌のバランスを整えることが元気に過ごす鍵でした。

そして「①菌を取り入れる②菌を育てる③菌の邪魔をしない」という菌ケア3箇条を意識し、手作りごはんで食生活をコントロールすることが重要です。

犬・猫のために...と特別視するのではく、同じ家族として"シェア"を心掛けることで、無理なく菌ケアを続けられるはず。
大切な家族のために、犬猫の食べるものも普段からチェックしていきましょうね。


参考文献:
・(※1)Sonia S, Witjaksono F, Ridwan R. Effect of cooling of cooked white rice on resistant starch content and glycemic response. Asia Pac J Clin Nutr. 2015;24(4):620-5. doi: 10.6133/apjcn.2015.24.4.13. PMID: 26693746.

 

あなたの大切な家族である愛犬・愛猫の健康寿命。
それを支えている腸内フローラを整えること、つまり菌のバランスを意識する「菌ケア」は犬・猫が元気に暮らすために欠かせません。

そして「食事」は腸に直接、栄養を届ける重要なファクターです。
しかし、そもそも犬・猫のために何を作ればいいのかわからない...
毎日のように健康面に配慮した料理の献立を考えたり、実際に作る作業が続かない...


といった理由から、手作り食に挑戦しづらい方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、
「菌ケアに良い食材やレシピは?」「手作り食を続けるメリットや工夫は?」といった疑問を解消。
料理研究家の方がおすすめする犬・猫の菌ケアを意識した料理レシピを紹介します。

 

 

 
 

犬猫の腸内フローラを整えるために意識すべき"菌ケア3箇条"



ヒトと同様に、犬・猫の腸内フローラは全身の機能に影響を与えるという研究が、多数報告されてきています。
それは、胃腸のトラブルとの関連はもちろんのこと、皮膚や被毛の状態、健やかな精神を保つこと、肥満の予防など、たくさんあります。

そして腸内フローラを整えるためには、食生活をはじめとした生活習慣の見直しも欠かせません。
そのために大切なことが、「菌ケア三箇条」です。

 

 

  • 1.菌を取り入れる
  • 2.菌を育てる
  • 3.菌の邪魔をしない

 

 

以下で、意識すべきポイントと具体的な方法論をひとつひとつ解説していきます。


▼犬・猫に菌ケアが必要な理由を詳しく知りたい方はこちら

大切な家族の健康のために…犬・猫にも「菌ケア」が必要な理由
キーワード:菌ケア

 

 

①菌を取り入れる

 

 

一般的に「プロバイオティクス」と呼ばれる考え方。
乳酸菌やビフィズス菌など、体外から生きた菌を取り入れることで、体内に住む菌に良い影響を与えることができます。

ヒトと同様に、犬・猫も個体によって菌バランスは異なるんです。
いくら菌のエサとなる栄養を与えても、そもそも菌の量や多様性に富んでいないと効果も半減してしまいます。


具体的な取り入れ方としては
ヨーグルトや納豆や、乳酸菌サプリメントなどがおすすめ。

「そんな食材も与えて大丈夫なの?」と驚かれる方も多いですが、基本的にヒトの腸活で思い浮かぶものは、愛犬・愛猫にとっても良い食材であることが多いので、家族全員で菌ケアができます。
愛犬・愛猫の好みに合わせて、一口サイズであげてみてください。


ただし一つ注意点としては、ヒトが食べるときのような、味の濃い調味料は与えないようにしましょう。
ヨーグルトはプレーン味を、納豆はタレなどをかけないままで。このような「素材そのまま」の食べ方が大切です。

 

 

②菌を育てる

 

 

実は、先ほど紹介した①菌を取り入れるだけでは不十分なんです。

もともと体に住む菌はエサを食べて育ち、さらに体に良い成分を作り出してくれます。
逆に言えば、せっかく菌を取り入れても菌のエサを与えなければ、菌は育たないし良い成分も生み出してくれません。 


ここまでの話を聞いて「菌のエサってなに?」と疑問に思っている方が多いはず。

菌の栄養になる成分は…
食物繊維(特に水溶性食物繊維)・オリゴ糖・レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)など。

食材としては…
にんじん・サツマイモ・かぼちゃ・りんご・バナナ・キャベツなどなど私たちにとっても身近な食材ばかり。
普段のごはんに加えてもよし、おやつにしても喜びそうですね。


ただし、下記には十分注意して取り入れるようにしましょう。

 

  1. ✓種や皮、芯などは必ず取り除く
  2. ✓固い食材は茹でるか、小さく刻む
  3. ✓アレルギーが不安な場合は少量から
  4. ✓持病がある場合は獣医師に確認を
  5. ✓食べ過ぎは下痢や肥満の原因にもなるので、1日の摂取カロリー目安の10%以下に抑える



▼菌を育てる食材を詳しく知りたい方はこちら

菌を育むための食材リスト
キーワード:菌ケア、食材

 

 

③菌の邪魔をしない
 

 

 

悪玉菌を増やしたり、善玉菌にダメージを負わせるライフスタイルは避けましょう。
いくら腸内環境にプラスになるような食事や生活習慣を送っても、日頃から菌の邪魔をしていては本末転倒です。

実は、腸内環境のバランスが崩れる要因には、加齢だけでなく日頃の食生活やストレスなど、日常にありふれています。

「菌の邪魔をしないために意識すべきことは?」という疑問に対しては、ヒトの健やかな生活をイメージすることが近道。


具体的には以下の項目を意識してみましょう。

 

 

  1. ✓ストレスケア(運動や環境を整えるなど)
  2. ✓良質な食事
  3. ✓口腔ケア
  4. ✓質の高い睡眠
  5. ✓被毛のケア

 

 

睡眠に関しては、時には一緒のおふとんで寝てあげることもおすすめ。
飼い主さまが安心して寝ている姿を見て、犬・猫自身も安心して眠ることができるそうです。

加えて、口腔トラブルは犬・猫にとってはデリケートな問題。
実は、3歳以上の犬・猫の80%が歯周病などの口腔トラブルを抱えていると言われています。

歯周病菌がたくさんいる口腔内の唾液を、毎日毎日飲むことが、腸内環境のバランスを崩してしまう原因のひとつではないかとも、考えられています。


愛犬・愛猫と共に
菌ケア三箇条「菌を取り入れる・菌を育てる・菌の邪魔をしない」をぜひ意識してみてくださいね。

 

料理研究家に聞く犬・猫のために手作り食を作るメリットや工夫

 
手作り食を作る最大のメリットは
”菌の邪魔をしない”をコントロールできること。

極限まで菌にマイナスな食材を排除することもできますし、美味しさのためにある程度残すことも可能です。
そのため、愛犬・愛猫の好みや各家庭の食生活に合わせてアレンジできます。

そうは言っても、手作り食は手間がかかるし続かない...と悩んでいる方も多いはず。

そこで今回は、実際に料理研究家の方に聞いた手作り食を続ける工夫を伝授します。
主なポイントは以下の2つです。

 

 

  • 家庭で買ってきた食材を一緒にシェアする
  • 3日から1週間ぐらいのスパンで献立を考える

 

 

愛犬・愛猫のための特別な食材は特に必要ありません。
ヒトの腸内環境に良い食材をシェアすることで、無理なく家族全員で菌ケアを続けられます。

また作るペースも人間のご飯と同じ感覚で、残ったものを次の日にあげながら新しく作ったものをプラスしていくようにしましょう。


手作り食が大切とはいえ、全体的な栄養バランスを意識することが最重要。
食事だけで補なえない栄養に関しては、サプリなどで摂取することも検討してみてください。

 

大切な愛犬・愛猫の健康を守る菌ケアレシピ集



「手作り食のメリットや工夫の仕方はわかったけど、具体的な料理がイメージできない...」という方も多いはず。

実際、家庭で作ったご飯を愛犬・愛猫が本当に食べてくれるのか?と不安に感じる気持ちも理解できます。

そこで、②菌を育てるに焦点を当てた、料理研究家がおすすめする菌ケアレシピを2つご紹介します。
栄養ポイントも交えながら、ヒトが食べる際のアレンジ方法もお伝えするので、ぜひご家庭で試してみてください。

 

わんにゃん菌ケアロールケーキ


 

甘いもの好きな犬・猫も食いつくボリュームたっぷりの菌ケアおやつです。
飼い主さまも一緒に食べる場合は、取り分けた後にソースやジャムをかけたりするとスイーツ感がグッと増します。


【材料】

●卵 2個
●ヨーグルト 大さじ1
●ベーキングパウダー 小さじ1
●オリゴ糖 小さじ1
●水切りヨーグルト 適量
●りんご 1個
●さつまいも 1個(焼き芋)

 

【手順】

▼焼き芋の作り方

①薄くカットして電子レンジで加熱します。

②600w2分~で様子を見ながら、焦げないように水分を飛ばします。


▼ロールケーキの作り方

①卵を卵白と卵黄に分け、卵黄にヨーグルト・オリゴ糖を加えて混ぜる。

②卵白とベーキングパウダーをしっかり泡立てる。(ハンドミキサー等を使う)

③先ほどの①と②を混ぜて、クッキングペーパーを敷いた型に流しいれ、オーブンで170度15分焼く。

④焼き上がり型から外して冷ましておく。

▼デコレーションの作り方

①食べやすい大きさにお芋とりんごをカットする。

②水切りヨーグルトを冷めた生地に塗り、①を適量散らして手前から巻きます。

③仕上げのデコレーションはお好みで、水切りヨーグルトで飾る。
 

【菌ケアポイント】

小麦粉や米粉などの粉類を一切使用していないため、消化への負担がかなり少なくなっています。

また発酵食品であるヨーグルトを加えることで、菌を取り入れることが可能に。

さらにビフィズス菌を増やしてくれる"りんご"や、菌のエサとなる食物繊維がバランスよく含まれている"さつまいも"を活用することで、菌ケア度を高めています。

 

わんにゃんごぼう前餅

 

歯ごたえのあるパリパリした食感を楽しめる前餅です。
香りを足したい場合には、粉チーズや鰹節を混ぜてアレンジするのもおすすめ。


【材料】

●冷やごはん お茶碗半分程度
●ごぼう 約10センチ
●アルガンオイル 適量
●(KINS WITH SUPPLEMENTS 適量)

 

【手順】
▼使う道具

クッキングペーパー、麺棒、ピーラー

▼前餅の作り方

①ごぼうの皮を剥き、食べやすい大きさに小さく切る、または擦り下ろす。

②ビニール袋にご飯とごぼうを入れ、潰してオイルを加え伸ばします。

③くっつかないように、クッキングペーパーで挟んで麺棒などで使って薄く伸ばす。

④クッキングペーパーに乗せ、電子レンジで600w2分~加熱する。

⑤水分が飛んでパリッとしたら完成です。
 

【菌ケアポイント】

ごぼうは優秀な菌ケア食材のひとつで、腸内フローラを整える食物繊維がバランスよく含まれています。

また最大のポイントは「冷やご飯」を使ったこと。
実は、ご飯を冷ますことで難消化性でんぷんが増えることが論文で明らかになっているんです。(※1)
この成分は菌のエサとなり、便秘の改善にもつながります。
 

 

共に暮らす愛犬・愛猫の「菌」に優しい食生活を

 

 

今回の記事では、「食生活」に焦点を当てて犬猫における菌ケアPOINTと具体的な工夫やレシピについて解説しました。

ヒトと同様に、犬・猫の体に住む菌は健康に大きく関わっており、腸内細菌のバランスを整えることが元気に過ごす鍵でした。

そして「①菌を取り入れる②菌を育てる③菌の邪魔をしない」という菌ケア3箇条を意識し、手作りごはんで食生活をコントロールすることが重要です。

犬・猫のために...と特別視するのではく、同じ家族として"シェア"を心掛けることで、無理なく菌ケアを続けられるはず。
大切な家族のために、犬猫の食べるものも普段からチェックしていきましょうね。


参考文献:
・(※1)Sonia S, Witjaksono F, Ridwan R. Effect of cooling of cooked white rice on resistant starch content and glycemic response. Asia Pac J Clin Nutr. 2015;24(4):620-5. doi: 10.6133/apjcn.2015.24.4.13. PMID: 26693746.