菌をきちんと編#080

寒い冬にピッタリ "体が喜ぶ発酵風呂"


ここ数年、雑誌やTVなどでもよく見かける「発酵風呂」。風呂といってもお湯に浸かるのでもなく、入浴剤の類でもありません。


米ぬかやおがくずを自然に発酵させることで温まる温浴法 、これを発酵風呂(酵素風呂)といいます。


電気やガスなどを一切使わず、微生物による発酵の力だけで70℃(米ぬかは90℃近くまで)程度 の高温まで発熱させる、まさに天然の熱。 サラサラふわふわの発酵風呂に横たわると体がじんわりと温まり、驚くほどの汗を体感。


入浴後の身体の軽さと心地良さが病みつきになり、リピートする人が絶えないとか。


この記事では、酵素風呂の実態をご紹介。
ぜひチャレンジしてみてください。




 

発酵文化の国、日本


発酵風呂は日本が発祥と言われています。昭和初期、北海道で農業や酪農作業において堆肥肥料を作っている過程で発酵熱がでることに気付き、自然治癒力を高める民間療法として広がったとされています。


日本は古くから発酵の力に頼り、発酵文化が進んだ国。主食である米をつかった 温浴法は日本人になじみやすかったのでしょう。現在では全国に様々な発酵風呂施設があり、老若男女問わず多くの人が訪れています。


発酵風呂の種類は大きく2つ


米ぬかのみを使用したものとおがくずのみを使用したものがあります。 さらにおがくずと米ぬかをブレンドしたものがあり、多くのサロンではブレンドしたものを使っています。


米ぬかによる発酵風呂


米ぬかは米の中で一番栄養が含まれている部分。


ビタミンやミネラルがとても豊富で、それ自体が発酵を促す微生物のエサになります。
そのため米ぬかのみで自然に発酵することができ、酵素の量もおがくずのみの風呂と比べて多いのが特徴です。


このように栄養豊富な米ぬか風呂ですが、ぬか漬けのような独特の発酵臭がするというデメリットも。そのニオイは入浴中に感じるのはもちろん、シャワーを浴びても髪などに残る場合があります。


さらに微生物が自然に発酵するからといって、何もしなくていいわけではなく、 微生物を活性化させるためには十分な酵素量を保ち、丁寧な撹拌と湿度調整も必要。より良い質を保つためのメンテナンスが必要です。


おがくずのみやおがくずに米ぬかを足した発酵風呂


おかくず自体に栄養があるわけではないので、必ず定期的に酵素を加える必要があります。米ぬか100%と違い、特有の匂いは少なく、ヒノキの心地よい香りを楽しむことができます。さらにおがくずには抗菌効果が高いので、肌荒れをケアできるというメリットも。


どちらを選ぶかは好みになりますが、ニオイが苦手でなければ、栄養たっぷりの米ぬか発酵風呂がより身体にいいと言えそうです。また米ぬかは熱があがりやすいため、のぼせやすい人はおがくずを選ぶという方法もあります。


とはいえどちらも発汗作用は高いので、サロンのきれいさや風呂の状態で選ぶのも手。


そしてサロンを選ぶ際は、浴槽内の米ぬかやおがくずがサラサラしていることをチェックしてください。きちんとメンテナンスされている発酵風呂は塊がなくサラサラしてい て、身体がしっかり温まり、ぽかぽか感が長時間続きます。


米ぬかは粒子が細かいので裸のままで入れるサロンが多いのに対し、おがくずの場合は粗さにより専用の酵素着のようなものを着て入る場合もあります。



発酵風呂のメリット・デメリット


発酵風呂の一番のメリットは、何といっても体が温まること。


深部体温があがることにより血行が促進され、新陳代謝もアップ。 冷えやむくみが軽減され、疲労回復効果も期待できます。さらに胃腸の働きが良くなることで腸内細菌のバランスが整い、便通も改善。


大量の汗をかくことで美肌にも繋がるなどいい事尽くめ。 冷え性やPMSなどに悩む女性にはとくにおすすめしたい温浴法です。



入り方のポイントは?


サロンにもよりますが、約15分が一般的。15分×2セットで30分入るサロンもあります。全裸で入っていいサロンもありますし、抵抗がある人にはヘアキャップや紙のショートパンツなどを使えるところもあります。


熱めの風呂に入りたい場合は朝一番にいくのがポイント。逆に、ぬるめの風呂に入りたい場合は遅めの時間帯に行くのがおすすめです。夜のうちに微生物が活性化しているため、まだ誰も入っていない朝の発酵風呂は70℃ほどの高温になっています。


人が入ることで一気に温度が下がり、さらに入浴するたびに少しずつ温度が下がるので、熱さが苦手な人はサロンがオープンしてしばらく経ってから行くと良さそうです。


また、入っているうちに熱さに耐えられなくなってきたら、無理をせず手足を出したり上半身を起こしたりするなど、自分に合った入浴の仕方をするのも続けられるポイントです。



サロンの風呂の種類や状態によっても異なりますが、体温上昇効果は入浴後2日目がピークと言われています。


体温をあげることは免疫力を高めるためにも大切。発酵風呂は毎日入浴しても大 丈夫なのですが、実際に毎日通うことは難しいもの。できれば週に一度、難しくても2週間に一度のペースで入浴するのが理想です。



衛生面は大丈夫?


「同じ風呂に何人も入って、汚くないの?」と衛生面に不安を感じる人も少なくないのではないでしょうか。


発酵風呂では、前に入浴した人が出した汗や垢、体毛などの老廃物は微生物が処理してしまうため、清潔な状態が保たれています。また、浴槽内の米ぬかは60℃以上を保つように管理されているため、大腸菌もレジオネラ菌も繁殖できない状態に。


さらに60~85℃というのは食品の低温殺菌の温度とほぼ同じ。浴槽内は常に低温殺菌されている状態と言えます。


サロンによっては次の人が入る前に、前の人の残った汗をすくって捨てるところもあります。しっかりメンテナンスしているサロンか見極めるためにも、保健所の許可を取っているかどうかもチェックしましょう。



入浴後は好転反応がでることも


一時的に体温が急激に上がり、大量の汗をかくため、初めて体験した人や慣れない人はいくつか 身体に反応が起こる場合があります。


源泉など、質の高い温泉に入ったときのようにだるくなったり、強い眠気に襲われたり。
下痢や頭痛、皮膚に湿疹や赤みがでることもあります。これらは体内に溜まっていた毒素や老廃物がデトックスされることにより表れる症状で、好転反応と言われています。


不安に感じることもあるかもしれませんが、身体が回復に向かうサイン。一度休憩し、無理のない範囲で続けることで症状は消えるはずです。



デトックス効果も期待!?


発酵風呂に横たわり身体を米ぬかやおがくずに覆われると、じんわりと温まり、つま先から頭皮まで、身体中で滝のような汗をかきます。その大量の汗とともに毛穴に詰まった汚れや老廃物、さらには疲れやストレスまで流してくれるような、スッキリと心地良いデトックス感を味わうことができます。


続けることで汗腺がキレイになり、日常生活でかく汗さえもサラサラに。気になるニオイの軽減にも繋がります。



リラックス効果が快眠へ


発酵風呂に初めて足を踏み入れたとき、ふわっと沈む不思議な感覚に驚く人も多いでしょう。


ふかふかの米ぬかやおがくずに包まれながら横たわり、一定時間じっとしていることで深いリラックス状態に。瞑想に近い感覚になり、心が整い、集中力も高まります。


「睡眠ホルモン」と呼ばれるホルモン「メラトニン」の材料になる「セロトニン」が分泌されるとも言われ、夜自然な眠りにつけるようになります。


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