菌をきちんと編#052

美肌菌とは?化粧品に負けないスキンケア効果を菌の専門家が解説

 

近年コスメ業界でよく聞くようになったフレーズ、「美肌菌」。

 

「菌」と言うと肌に悪そうな感じもするけど、大丈夫なの?

そもそも美肌菌って何?

美肌菌の持つ肌への効果って?

 

そんな疑問を抱いている方も多いでしょう。

でも実はこの「美肌菌」、揺らがない美肌を手に入れるために重要な存在だということがわかってきています。

どんなにリッチな化粧品を使うよりも、まず自身の美肌菌を整えることが「美」への近道かもしれないのです。

 

KINSは菌ケアの専門家として、美肌菌はもちろん、体のあらゆる「菌」に着目した生活を提案してきました。

そんなKINSと一緒に、美肌菌のキホンを学んでみましょう。

 

 

 

美肌菌とは…天然のスキンケアコスメ

世間で一般的に「美肌菌」と呼ばれているのは、主に「表皮ブドウ球菌」のこと。

この「表皮ブドウ球菌」とは肌の「常在菌」の一種です。

私達の肌には数百億個にもなる「常在菌」という、菌たちが存在しています。

その種類は人ぞれぞれですが20種類以上にもなり、目には見えませんが常に肌様々な菌たちが肌の上に生息しているのです。

 

腸内細菌のことを「腸内フローラ」と呼ぶのはご存知の方も多いかもしれませんが、同様に皮膚の上の常在菌も「肌フローラ」と呼ばれ、色々な菌がお花畑にように群れて集まっています。

 

そしてその数ある菌の中でも 「表皮ブドウ球菌」は、

 

・お肌の潤い

・お肌のバリア機能

 

この2つに大きく関わっているのです。

それは生きた表皮ブドウ球菌の作り出す、グリセリンや脂肪酸に関係しています。

 

グリセリンは化粧品にも含まれる保湿成分なので、ご存知の方も多いかもしれません。

でも実はその保湿成分も、表皮ブドウ球菌が作り出すことができるものなのです!

 

さらに表皮ブドウ球菌は、肌荒れやアトピーの原因菌「黄色ブドウ球菌」の増殖を抑えるチカラも持っています。

そのため、肌を潤し守ってくれることから「美肌菌」と呼ばれているのですね。

 

 ⇒美肌菌を育てる習慣はこちらでチェック

 

 

「肌フローラ」を知ることが美肌のカギ

 表皮ブドウ球菌が一般的に「美肌菌」と呼ばれることをお伝えしましたが、それ以外にもお肌には色々な菌が存在しています。

この「皮膚常在菌」の集まりが、いわゆる「肌フローラ」。

 

この肌フローラのバランスを整えていくことが、美肌を手に入れるためのカギとなるのです。

 

 特に肌フローラの中でも代表的なのが、以下のような菌たちです。

 

  • 表皮ブドウ球菌
  • アクネ菌
  • コリネバクテリウム 
  • マラセチア真菌

 

表皮ブドウ球菌が良い菌、「美肌菌」であることはすでに理解いただけているでしょうが、その他の菌にはどんな働きがあるのか?

詳しく紐解いてみましょう。

 

 

アクネ菌

 アクネ菌は「ニキビのもと」といったイメージがあることから、「悪い菌」と思っている方も多いかもしれません。

確かにニキビケア用のコスメなども、「抗菌」を謳うものや「アクネ菌を殺菌」といったものも多いですよね。

 

ただアクネ菌は実は、肌にとっては一概に「悪玉菌」というわけではないのです。

 

アクネ菌は一般的な方の皮膚常在菌の中で、特に割合の多いとされるもの。

アクネ菌が全くないといった人はまずおらず、どんな方の皮膚にも自然に存在しているのがアクネ菌です。

 

そんなアクネ菌ですが、通常は表皮ブドウ球菌同様に肌に潤いを与える役割を担っているんです。

 

ただ何らかの理由で過剰に増殖してしまうと、ニキビの原因に。

つまり「アクネ菌が悪者」なのではなく、「アクネ菌が過剰に増えてしまうことが良くない」のです。

 

ニキビとアクネ菌の関係や対策はこちら

 

コリネバクテリウム 

コリネバクテリウムはアクネ菌や表皮ブドウ球菌同様、ヒトの体で一般的に見られる菌です。

ただコリネバクテリウムは肌にとっての毒素を含む成分を作り出すというはたらきがあり、美肌を目指す人にとってはあまり歓迎できない存在かもしれません。

菌全体のバランスが崩れ、コリネバクテリウムの数が増えすぎてしまうと肌荒れの原因になることがあります。

そのため肌荒れを起こしている方には、コリネバクテリウムがよく見られるようです。

スキンケアの観点では、コリネバクテリウムはなるべく少なくキープできるのが良いのではと考えられますね。

 

マラセチア真菌

マラセチア真菌もコリネバクテリウム同様、肌トラブルの原因となってしまう菌です。

背中ニキビの原因になることもあるほか、マラセチア真菌は頭皮の赤みや白髪と関係しているということもわかってきています。

繰り返す背中ニキビが実はアクネ菌ではなく、マラセチア真菌によるものだったというケースも実は多いよう。

 

マラセチア真菌もコリネバクテリウムも両方皮脂を好み、皮脂をエサにして増殖します。

そのため過剰に増やさないためには、皮脂を増やしやすいような食事(高糖質・高脂質のものなど)を控えるといったケアも大切です。

 

美肌菌を育てる3つの習慣

お肌に潤いを与えてくれる「美肌菌(表皮ブドウ球菌)」や「アクネ菌」。

それでは美肌菌たちは、どのように育てていけば良いのでしょうか?

 

そのカギとなるのは特別なことではなく、普段の習慣。

 

  1. 洗いすぎない
  2. 適度な運動で汗をかく
  3. 化粧品を使いすぎない

 

といった、たった3つの習慣が美肌菌バランスを保つための大きなポイントとなるのです。

 

1.洗いすぎない

美肌菌を保つためには、まず「洗い過ぎで菌を流してしまうことを避ける」のも大切なポイント。

W洗顔や朝晩の石鹸洗顔が習慣になっている方も多いですが、実はこれは美肌菌を減らしてしまう行為なんです。

特に石鹸や洗顔フォームを使用した洗顔は、最小限にとどめることが重要です。

 

  • なるべくクレンジング後のW洗顔を避ける
  • 洗浄力の優しい洗顔料を使う
  • 朝晩に洗顔料を使うのは避け、朝ぬるま湯だけにする

 

こういった小さなポイントにこだわるだけで、必要以上に菌を奪ってしまうことを避けられます。

また、熱いお湯での洗顔も皮脂を奪い過ぎてしまうので避け、ぬるま湯で優しく洗うよう意識しましょう。

 

2.適度な運動で汗をかく

美肌菌を育てるためにもうひとつ大切なのが、適度な運動で汗をかくこと。

これは実は、汗が美肌菌のエサとなるからなんです。

 

美肌菌は皮脂や汗をエサにして増殖するので、定期的に汗をかくことはとても重要。

さらに運動を続ければ血行も良くなり、一石二鳥ですね。

運動習慣のある人で肌のキレイな方が多いのは、美肌菌も関係しているのかもしれません。

 

 3.化粧品を使いすぎない

市販の化粧品には一般的に、色々な界面活性剤や防腐剤といった成分が含まれます。

これらはテクスチャーや使いやすさのために必要なものでもあるのですが、菌の観点からいうと少し注意が必要な部分も。

化粧品や洗剤に含まれる強い界面活性剤や防腐剤は、美肌菌を殺してしまったり、そのエサとなる皮脂を奪いすぎてしまうことが考えられるのです。

 

そのためスキンケアアイテムはなるべくシンプルにしたいもの。

また、メイクアップも濃ければ濃いほど、やはりしっかり洗浄力のあるクレンジングが必要になりますよね。

そういったクレンジングにも強めの界面活性剤が含まれる可能性があるため、メイクもほどほどに、たまにはお休みする日をつくってあげると良いかもしれません。

 

 

美肌菌を減らさないための化粧品の選び方

 化粧品も美肌菌に影響しているとお伝えしましたが、そこで気になるのが化粧品の選び方。

KINSでは特に、できる限りのシンプルケアをおすすめしています。

でも全く化粧品を使わないというわけにもいかないですよね。

 

化粧品を選ぶ時に意識してほしいのは、界面活性剤などの成分。

 

例えばできるだけ避けたい界面活性剤として、

 

  • スルホン酸ナトリウム
  • 塩化アルキルトリメチルアンモニウム
  • ベンザルコニウムクロリド
  • スルホン酸、アンモニウム
  • クロリド
  • ラウリル
  • TEA

 

こういった成分が挙げられます。

もちろんこれらが毒といった意味ではなく、どれも認可の取れた一般的な化粧品成分です。

 

ただ菌の観点からは洗浄力が強かったりと、美肌菌に影響を与える可能性も考えられます。

 

また洗顔料に含まれる防腐剤として

 

  • エチルパラベン
  • メチルパラベン
  • ブチルパラベン

 

このような「パラベン」系の成分は、単体ではそこまでの影響ではなくても、複数合わさると菌バランスに影響が懸念されるとされています。

 

 

気になる化粧品選びについては、こちらでも詳しく紹介しています!

 ⇒あなたに”本当に”必要なスキンケア用品を見極める

 

界面活性剤については、こちらでもより詳しく解説しています。

界面活性剤があなたの肌に及ぼす影響と上手な付き合い方

 

 

美肌菌と上手に付き合うコツを覚えて、揺らがない潤い肌を目指しましょうね。 

KINS INSTAGRAM

インスタグラムでもたくさん発信しているので、覗いてみてくださいね。

今すぐインスタグラムを見る