菌のホント編#022

表皮ブドウ球菌とは?肌荒れの悩みを解決する美肌菌のヒミツ


おそらく、この記事に辿り着いたほとんどの方は
「表皮ブドウ球菌」という単語に聞き馴染みがないはず。

それも無理はありません。
「腸活」「菌活」と書かれている記事には、乳酸菌やビフィズス菌について触れられていることがほとんど。


しかし、今回ご紹介する「表皮ブドウ球菌」は、ニキビや乾燥などの肌荒れと深い関係があることをご存じでしたか?

肌の常在菌であるこの「表皮ブドウ球菌」も、KINSの考える「菌ケア」では重要な菌のひとつ。


この記事では、表皮ブドウ球菌の知られざる効果と増やす方法を中心にお伝えしていきます。


 

 

 

表皮ブドウ球菌=美肌菌?!肌の潤いとバリア機能を強化

「美肌菌を整えるスキンケア」といった文言を聞いたことはありますか?


最近よく話題に上る「美肌菌」
その正体こそが今回のテーマである「表皮ブドウ球菌」です。


表皮ブドウ球菌は肌に住む「皮膚常在菌」の一種で、他には「アクネ菌」や「マラセチア真菌」などが挙げられます。

この常在菌は私たちの顔に【10億個】も存在していて、
腸内細菌を「腸内フローラ」と言うのと同様に、皮膚常在菌も「肌フローラ」と呼ばれているのです。


そんな表皮ブドウ球菌は汗や皮脂をエサにして、グリセリンや脂肪酸を作り出すはたらきが。

そして、実はこの表皮ブドウ球菌の生み出す成分たちが超重要。


グリセリンは「天然の保湿成分」とも言われ、肌に潤いを与えてバリア機能を保つ効果があるんです。

また脂肪酸は肌を弱酸性に保ち、抗菌ペプチドを作り出すことで、肌荒れやアトピーの原因になる「黄色ブドウ球菌」の増殖を防ぎます

 

そのため、表皮ブドウ球菌は肌の潤いやバリア機能に関わっていることから、「美肌菌」と呼ばれているのです。



肌荒れを引き起こす肌フローラの状態



先ほども説明した通り、肌フローラとは「皮膚常在菌」の集まり。

肌荒れが起きている肌フローラの状態を理解しておくことが、美肌への近道と言えます。


そして肌フローラのなかでも特に目を向けるべきなのが以下の4つ。

  • ・表皮ブドウ球菌
  • ・アクネ菌
  • ・コリネバクテリウム
  • ・マラセチア真菌


先に結論を話すと、美肌を目指すには表皮ブドウ球菌(美肌菌)の数を増やし、肌荒れの原因菌を抑えることが重要です。

 
表皮ブドウ球菌が「潤い」や「バリア」の美肌効果と関わっているとお伝えしましたが、他の菌がどんな働きをするのかも見ていきましょう。


実はアクネ菌も美肌菌のひとつだった



「アクネ菌」と聞くと、どういうイメージが浮かびますか?

"ニキビの原因"や"お肌の敵"など、悪い印象の方が強いのではないでしょうか。

実際に「アクネ(acne)」を日本語訳すると「ニキビ」となるくらい、ニキビの原因として認知されています。


しかしみなさんに覚えていてほしいのは、アクネ菌は決して敵ではないということ。
実は表皮ブドウ球菌と同様に、アクネ菌も肌に潤いを与える役割を担っているんです。


注意すべきなのは、皮脂や毛穴の詰まりでアクネ菌が過剰に増えること

ここさえ気をつけて上手に付き合っていけば肌の味方になってくれます。


 

炎症やかゆみのもと=コリネバクテリウム



頭皮や体、足の臭いの原因にもなるコリネバクテリウム。

皮脂をエサにして増殖し、肌に炎症やかゆみをもたらす成分を作り出してしまいます。


そのため、皮脂分泌を増やす食事(高糖質/高脂質など)を控え、脂質代謝を促すビタミンBを摂取するのは大切です。

また多湿な環境を好むため、お肌のムレにも注意が必要ですね。


頭皮の臭いやベタつきを治したい方はこちらをチェック
頭皮のニオイ・ベタつきは菌ケア的に解決する

 

マスクの「蒸れ」が肌荒れの原因になる理由はこちら
マスクでの肌荒れ・ニキビの原因は「菌」?簡単にできる対策ガイド

 

 

背中ニキビの原因にもなるマラセチア真菌



マラセチアは、背中ニキビや頭皮の赤み・白髪などにも関わっていると考えられていて、肌にとってはトラブルにつながりやすい困った存在。

マラセチアは正確には菌ではなく「真菌」と呼ばれ、カビの仲間なんです。

やはりマラセチア真菌も皮脂を食べて増殖し、過剰に増えることで炎症性物質を分泌します。

そのためコリネバクテリウムの場合と同様に、皮脂を抑える食生活を意識することが大切ですね。



2つの成分が表皮ブドウ球菌におすすめ



美肌を目指すためには、「表皮ブドウ球菌」通称「美肌菌」をいかに育てるかが重要になってきます。

関連する研究を調べたところ、どうやら化粧品にも含まれている2つの成分は表皮ブドウ球菌とも相性が良さそうだとわかってきました。

それがこちらの成分たち。

  • ・乳酸桿菌/豆乳発酵液
  • ・キシリトール

以下では、それぞれの成分について詳しく解説します。



乳酸桿菌/豆乳発酵液



乳酸桿菌/豆乳発酵液とは、豆乳を基質(培養のエサ)に乳酸菌により発酵させ、その後ろ過して得られる液体成分のことを指します。

すごく簡単に言うと、乳酸菌の発酵のチカラが濃密に詰まった「エッセンス」です。

なんと含まれている成分は【400種類】以上。

 

菌の持つパワーが凝縮されて、

 

・アミノ酸による保湿効果

・お肌に必要な成分を補う

 

という特徴があるのがポイント。

自然な菌バランスを意識したケアにぴったりで、お肌に必要な潤いも与えてくれます。

まさに乳酸菌の良いところを凝縮したエッセンスですね。

 

そんな乳酸桿菌/豆乳発酵液は表皮ブドウ球菌のバランスとも関係があると、研究でわかってきているようです。(※1)


乳酸桿菌/豆乳発酵液のことをもっと知りたいと思った方はこちら
「美肌菌に着目!乳酸菌が生み出す「乳酸桿菌/豆乳発酵液」の効果とは?」


 

キシリトール



歯医者や歯磨きの場面で一度は聞いたことがあろう「キシリトール」。

ある研究では、アクネ菌をはじめとした肌荒れの原因になるかもしれない菌の増殖を抑えつつ、逆に表皮ブドウ球菌のみを増殖させることが示されています。(※2)

実は口腔内だけでなく、皮膚上でも活躍してくれる万能な存在だったんですね。



ただし注意点が1つ。
このキシリトール成分を使用するときには濃度を1%にするということ。

濃度が5%の場合は、表皮ブドウ球菌の増殖はみられなかったそうなんです。


化粧品や乳液をご購入の際は、ぜひこんな成分も参考にしてみてくださいね。



表皮ブドウ球菌を増やす方法とは?



肌荒れを改善するためには「肌フローラ」のバランスを整えること、

つまり表皮ブドウ球菌(美肌菌)を増やして、悪事を働く菌を抑えることが重要だとお伝えしました。


「理屈は分かったけど、具体的にどうすれば表皮ブドウ球菌は増えるの?」

皆さんの頭はこの疑問でいっぱいなのではないでしょうか。


しかし意外にも、鍵を握るのは何も特別なことではなく、毎日の習慣だったんです。


洗いすぎ/使いすぎを控える



肌のスキンケアで陥りがちなのが「やり過ぎてしまう」こと。
ついつい良かれと思って、W洗顔や朝晩の洗顔をしてしまっていませんか?

そうだとしたら今すぐ見直してください


過度な洗顔や化粧品の使用は、表皮ブドウ球菌(=美肌菌)を殺してしまったり、そのエサとなる皮脂を奪いすぎてしまうことが考えられます。

それは市販の化粧品や洗剤に含まれる、色々な界面活性剤や防腐剤といった成分が原因です。


洗顔に関しては、ぬるま湯」肌に「優しい洗顔料」「夜のみ」使用することを心掛けましょう。


またスキンケアやメイクアップに用いる化粧品も、極力「シンプル」を意識してみてください。



適度な運動をして汗をかく



表皮ブドウ球菌(=美肌菌)を育てるのに欠かせない存在なのが、いつも嫌われがちな「汗」。
なんなら不潔なイメージすら持たれている方も多いはず。

しかし、この汗こそが表皮ブドウ球菌の大好物なんです。
美肌菌は皮脂や汗をエサにして増殖するため、定期的な運動はかなり重要。


ストレッチやヨガ・ウォーキングなど毎日30分でも体を動かす習慣をつけることを強くおすすめします。


日光下で行うとセロトニンの分泌も促せて一石二鳥です。


運動と腸内細菌の関係について理解したい方はこちら
「「運動」が腸内細菌を育てる」


表皮ブドウ球菌のことを考えた化粧品を選ぶ



もうすでに、美肌菌のためにはスキンケアアイテムはなるべくシンプルなものを選んだほうがいいということはご理解いただけていると思います。

「ではシンプルな化粧品とは一体どのようなものなのか?」
ここでは、この問いに対する回答をご用意しました。


結論は「以下の成分が出来るだけ入っていないもの」です。


【界面活性剤】

  • ・スルホン酸ナトリウム
  • ・塩化アルキルトリメチルアンモニウム
  • ・ベンザルコニウムクロリド
  • ・スルホン酸、アンモニウム
  • ・クロリド
  • ・ラウリル
  • ・TEA

 

 【防腐剤】

  • ・エチルパラベン
  • ・メチルパラベン
  • ・ブチルパラベン

 

もちろん、これらの成分が「毒」というわけではなく、どれも認可の取れた一般的な化粧品成分です。
ただ菌の観点からは洗浄力が強かったり、美肌菌に影響をもたらす可能性もあります。(※3)(※4)

とはいえ、一般的な成分ではあるので入っていない化粧品を選ぶといってもなかなか難しいと思います。

ならば、まずは今使っている化粧品を1品でも減らしてみることから始めてみましょう。

例えば、

 

  1. 導入美容液
  2. 化粧水
  3. 美容液
  4. 乳液
  5. クリーム
  6. アイクリーム
  7. 日焼け止め
  8. 化粧下地

 

こんな風に、スキンケアステップをとにかくたくさん、手間をかけたほうが良い…と思っている方も多いのでは?

しかしこういった化粧品にはほぼ全て界面活性剤や防腐剤が含まれますから、使えば使うほど菌バランスにとっては刺激になってしまうかも。

菌のことを考えたら、できるだけシンプルステップなスキンケアで済ますのがおすすめです。

 

気になる化粧品選びの方法については、こちらで詳しく紹介しています!
あなたに”本当に”必要なスキンケア用品を見極める」

界面活性剤については、こちらでもより詳しく解説しています。
界面活性剤があなたの肌に及ぼす影響と上手な付き合い方



内側からのケアも美肌には欠かせない



今回は顔に住む皮膚常在菌の「表皮ブドウ球菌」に着目して、肌荒れとの関係やケア方法をお伝えしてきました。

しかし、それはあくまで「外側」からのアプローチ。

もちろん肌荒れに関係している菌は、皮膚常在菌にとどまりません。


真の美肌を目指すためには体の「内側」からアプローチする必要があるんです。


腸内環境の改善=肌荒れ卒業



腸と顔の肌荒れ。

一見関係なさそうに見えて、実はとても密接に絡み合っています。

腸は全身とつながっている器官。

もちろん顔も例外ではありません。



実際にある研究では、腸内環境のケアを通して肌荒れの改善が見られたと報告されています。(※5)


そして、腸起点の肌荒れに関わってくるのが「リーキーガット症候群」いわゆる腸漏れです。

これは腸内から血液中に老廃物や有害物質が漏れ出す現象のこと。
食生活やストレスなど色々な原因で起こると考えられています。

それらが血液を通して全身をめぐって皮膚にまでたどり着くと、肌のターンオーバーや皮脂分泌バランスを乱す原因となります。


通常はムチンという物質が腸管粘膜のバリア機能を果たしているのですが、腸内細菌が乱れるとこのバリア機能にもほころびが生まれ、腸漏れを起こしてしまうという流れなのです。


リーキーガット症候群についての理解を深めたい方はこちら
「「腸が漏れると肌荒れが起きる?」リーキーガットについて全力でまとめてみた!」


 

毎日の食事と生活リズムを見直そう



腸内環境を整えるといっても具体的に何をすればいいのか?

答えは実はシンプルで

 

  • 食生活を腸活に合ったものに変える
  • 規則正しい生活リズムを意識する

 

といった日常的に気を付けるべきこと。


でも、これだけだと少しふわっとしてますよね。

もう少し具体化すると...

【食生活】

  • 高糖質/高脂質/小麦製品を控える
  • 水溶性食物繊維/発酵食品を取り入れる


【生活リズム】

  • 運動習慣をみにつける
  • 休息をこまめに取る

 

このようなポイントを押さえることが、腸内環境をケアして美肌を目指すことにつながっています。


いきなり全て網羅しようとせず、今日から始められることを1つ1つ増やしていきましょう


腸内環境のケアについてより詳しく理解したい方はこちら
「腸活とは?便秘や肌荒れに効果的な5つの方法」


 

まずは自身の菌バランスを理解することから始めよう



肌フローラと同様に、内側ケア、もっというと腸内環境で大事なのは「バランス」です。

「表皮ブドウ球菌を増やして悪玉菌を減らせばいい」という言葉を聞いて菌活に取り組んでも、自分の実際のバランスってわかりづらいですよね。

自身の悩みや目的と照らし合わせて表皮ブドウ球菌の量や菌バランスを把握することで、自分に合った菌ケアがより明確になってきます。



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【参考文献】
・(※1)「Novel bioactive from Lactobacillus brevis DSM17250 to stimulate the growth of Staphylococcus epidermidis: a pilot study
C Holz, J Benning, M Schaudt, A Heilmann, J Schultchen, D Goelling, C Lang

・(※2)「Evaluation of xylitol as an agent that controls the growth of skin microbes: Staphylococcus aureus, Staphylococcus epidermidis, and Cutibacterium acnes
Heli Anglenius and Kirsti Tiihonen

・(※3)「Effect of cosmetic chemical preservatives on resident flora isolated from healthy facial skin
Qian Wang, Shumei Cui, Li Zhou, Keke He, Liya Song, Haiyan Liang, Congfen He

・(※4)「界面活性剤の皮膚常在菌への影響
宮野直子

・(※5)「Consecutive Intake of Fermented Milk Containing Bifidobacterium breve Strain Yakult and Galacto-oligosaccharides Benefits Skin Condition in Healthy Adult Women
Mitsuyoshi Kano, Norie Masuoka, Chiaki Kaga, Saho Sugimoto, Ryoko Iizuka, Katsuyuki Manabe, Toshiro Sone, Kazutoshi Oeda, Chiaki Nonaka, Kouji Miyazaki, Fumiyasu Ishikawa

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