菌をきちんと編 #032

「膣」の上手なケア方法

 

 

女性にとって人にはなかなか聞けない悩みの代表と言えば「デリケートゾーンのこと」ですよね。

 

最近では、このデリケートゾーンの痒みやニオイなどの悩みの原因が膣内環境の乱れが関係しているということが分かってきました。

 

そこで本記事では、デリケートゾーンの悩みに直結する、膣のこと、そして正しい膣ケアについてご紹介していきます。

 

 

目次
  • 健康な膣は乳酸菌まみれ
  • こんな症状がある場合は、膣内環境が乱れているのかも?
  • 腸内細菌と膣内細菌のつながり
  • まずは内側からのケアを
  • 外側からのケアのポイント

 

 

健康な膣は乳酸菌まみれ

健康な膣には大量の乳酸菌が住み着いています。

 

乳酸菌は体内のをもとに乳酸を生みだす菌のことです。善玉菌ともいわれる乳酸菌には「膣」を酸性してくれる作用があります。おかげで膣内を悪玉菌の繁殖しにくい健康な状態に保つことができるのです。

 

「膣」にいる乳酸菌をデーデルライン桿菌と言います。「健康な膣」でいるためにはこのデーデルライン桿菌の量を正常に保つことがとても重要です。

 

ところがデーデルライン桿菌は体調の変化に敏感なので、正常な量を保つことが難しい菌です。

 

たとえば

・ストレス

・睡眠不足

・ホルモンバランスの乱れ

・風邪

・抗生物質の投与

・加齢や糖尿病

・会陰部の不衛生

などが原因で減少してしまいます。

 

デーデルライン桿菌が減少すると、様々な「膣トラブル」が起きやすくなります。

 

常在菌であるカンジダ菌や、性交によって侵入するトリコモナス感染で炎症を引き起こしやすくなります。

 

 

こんな症状がある場合は、膣内環境が乱れているのかも?

膣内環境が正常であれば、 

・少し下着につく程度のやや粘性のある透明からやや乳白色の帯下(オリモノ)

・ヨーグルトのような少し酸っぱいニオイ、

・しっとりとふっくらとした会陰部

・会陰部や膣内の痒みは無い

 という状態です。

 

ただ、膣内環境が乱れ細菌性膣炎やカンジダ症を発症したり、トリコモナス膣炎を発症したりした場合には、

 

◎会陰部や膣内にかきむしりたくなるような痒みがある

◎帯下の量がとても多い

◎帯下に色がつく

◎白くてポロポロした帯下が下着につく

◎魚の腐ったようなニオイ

◎強い酸っぱいニオイ

◎粘液の減少

◎会陰部の下垂

◎会陰部が赤くなっている

◎会陰部のただれ、水ぶくれがある

 

などの症状がでてきます。

 

おかしいなと思ったら、恥ずかしがらずに早めに婦人科で診てもらうのがオススメです。

 

女性であれば、様々な不調に悩まされることもありますから、かかりつけの婦人科医を持っておくといいかもしれませんね。

 

 

腸内細菌は膣内細菌のつながり 

なんと、「膣内細菌」は「腸内細菌」の影響を受けていることが近年明らかになってきました。

 

腸内には数100種、1000兆匹という菌が生息し、私たちにとって有用な働きをしてくれる善玉菌や逆に悪さをしてしまう悪玉菌が存在しています。

 

その善玉菌の数が減ると、日和見菌が台頭してきて腸内環境が悪くなります。

腸内環境が悪くなる原因は、炎症、飲みすぎ食べ過ぎなどの不摂生で腸内のビフィズス菌や乳酸菌が減るからです。腸内細菌のバランスが崩れると、体の免疫力低下や肌荒れに繋がります。

 

体の免疫力が下がると体に様々なストレスが加わるので、膣内の乳酸菌であるデーデルライン桿菌にも影響が出てしまいます。すると、膣内の酸性度が低くなり、常在菌や外部からの細菌感染を起こしやすくなってしまいます。

 

また会陰部は肛門とも近いので、排便回数が増えるとトイレットペーパーやウォシュレットによる会陰部の乾燥によって感染しやすくなります。

 

そして、お腹の冷えは腸の血流を悪くしますから、腸内細菌のバランスが崩れる原因となります。

 

骨盤内では、体の前から膀胱、子宮、膣、直腸と並んでいます。

腸が冷えるということは、子宮や膣も冷えるということになります。

 

冷たいものを食べ続けていると、実は膀胱が冷えで硬くなります。膀胱も子宮や膣と隣り合っていますから、膣の血流の悪くなる原因にも。

冷えは女性にとって大敵なのです。

 

以上の点からも腸内環境を整えることは、膣内の環境にも大きく響いてくることになります。

 

 

まずは内側からのケアを

膣内環境を整えるには、体の内外からのケアが大切になります。そこでまず、内側からのケアについてです。

 

①膣内環境のためにも、腸内環境に良いとされている「乳酸菌」を毎日摂取しましょう。

 

乳酸菌は、ヨーグルトだけではなく、キムチ、漬物や味噌、納豆などの発酵食品で摂ることが出来ます。しかしながら、外部からとりいれた乳酸菌は、便と共に排出されていくので継続した摂取が必要です。

 

②難消化性のオリゴ糖は乳酸菌の活動を活発にします。ゴボウや大根、玉ねぎ、きな粉や豆類に含まれますので、日々の食事から摂るといいでしょう。

 

③食物繊維は便の材料となり、腸の動きを促したり、排便をスムーズにします。腸内環境を整えることになるので、適度に摂りましょう。

 

④冷たいものの食べ過ぎ飲みすぎは胃腸に良くないと同時に、膀胱や子宮までも冷やしてしまいます。冷えるということは血流が悪くなりますから、乳酸菌にも悪影響が出てしまいます。

 

踵や足の裏が乾燥してガサガサしている人は、子宮や膣が冷えています。

お酒の飲みすぎは、冷えや偏った食事、食べ過ぎ飲みすぎによる胃腸の酷使だけでなく、睡眠不足にもなります。嗜む程度にしておきましょう。

  

 

外側からのケアのポイント

次に外側からのケアのポイントについて説明します。

 

その前に、まず自分の体を知るために手鏡などを使ってデリケートゾーンをよく観察しましょう。

自分の体の仕組みを知るうえで大切なことなので一度は自分で見てみましょう。

 

女性の中には痒みやニオイが気にして、入浴時にボディーソープなどでデリケートゾーンを過剰に洗う人もいるようです。できればそれはやめましょう。

 

石鹸は、アルカリ性のものが多いのです。弱酸性のボディーソープと言っても、膣は強酸性なので、石鹸やボディーソープで洗うと酸性度が一時的に弱くなります。そうすると、外部からの細菌感染を起こしやすくなりますので、痒みやニオイにとって逆効果になる場合もあるのです。

 

刺激の少ないデリケートゾーン専用のソープがありますから、それを使うことをお薦めします。

最近では乳酸菌由来の成分の入ったものもありますから、それを使うとより安心です。

 

会陰部は、大陰唇、小陰唇とひだになっていますから、専用のソープを泡立ててから、優しくぬるま湯で手のひらを使ってこすらないように洗います。お風呂上りには、タオルで優しく押し当てるようにして水分を取り、デリケートゾーン用のローションやオイルで保護しましょう。

 

トイレットペーパーの使い方も大事です。一般的には排尿後にトイレットペーパーでふき取りますが、トイレットペーパーのカスが会陰部に残ったり、完全に尿を拭きとれなくて尿かぶれや、ムレたりしてしまうことがあります。

 

お薦めするのはトイレットペーパーを押し当てて吸い取る方法です。

柔らかいトイレットペーパーを6重くらいに折り畳み、会陰部にギュッと押し当てて5秒から7秒くらい待ちます。決してこすらないようにしましょう。ニオイの気になる人はこれでアンモニア臭がかなり軽減しますから、お試しください。

 

下着は肌に優しいものを。特に生理中の敏感な時期には、肌への刺激の少ない優しい綿素材のものを使うとよいでしょう。

 

外側からのケアは必要ですが、会陰部や膣内を不必要に洗いすぎたりしないようにしてください。行き過ぎた洗浄は膣内の乳酸菌を減少させて感染の原因にもなってしまいます。

時々、洗いすぎで膀胱炎になる方もいますから、ご注意ください。

 

 

色々と書いてきましたが、膣ケアとは、デーデルライン桿菌が正常な量を保てるようにすることです。

 

膣の自浄作用を保ち、潤いを保つ乳酸菌のデーデルライン桿菌ですが、デリケートなために、少しの体調不良やホルモンバランスの変化で減少してしまいます。生理直後にカンジダ症を発生する人もいるくらいです。

 

デーデルライン桿菌のある人とない人とでは妊娠の確率に違いが見られたという報告もあり、妊娠の確率を上げることが分かりました。

 

こうしてみると、私たちの体は乳酸菌によって守られているように思えてきます。

膣内でも乳酸菌が育つ環境を作るように、体の内外からのケアが必要なのです。

 

まずは乳酸菌を毎日摂ることで腸内環境を整え、膣内の乳酸菌を増やしていきましょう。

 

外側からのケアのポイントは、洗いすぎないことです。

デリケートゾーン用のソープやオイルを使って優しく洗い、保湿しましょう。

 

尿をしっかり吸い取ることと、肌に優しい下着選びもポイントです。

 

女性ならではのデリケートゾーンの悩みにきちんと向き合うことで、心にも体にも潤いのある人生を送りましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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