菌をきちんと編 #021

生理前の不調とホルモンバランスと腸内細菌

 

 

生理前になるとやってくる、カラダとココロの不調。

 

なぜかいつもよりイライラしてしまったり、ニキビができやすくなったり、頭痛やお腹の張りを感じるという人も。

 

生理前の不調はホルモンバランスの関係で起こるものですが、その女性特有のホルモンバランスには腸内環境も大きく関係しています。これは腸内フローラの状態がお通じだけでなく、ホルモンの分泌にも関わっているため。

 

KINSの視点では、菌ケアをすることは女性のバランスを整えることにもつながると考えます。

 

生理前の不調を腸内から整える方法を、KINSと一緒に学んでみましょう。

 

 

目次
  • 生理前に肌荒れや便秘になるのはどうして?
  • 黄体ホルモンと卵胞ホルモン
  • 腸内細菌がホルモンバランスに与える影響
  • 生理前の不調を和らげるための3つの習慣

 

 

生理前に肌荒れや便秘になるのはどうして?

「生理前に肌荒れしやすい」

「生理前には便秘になりやすい」

 

など体調の変化を感じる人が多い生理前。

でもその原因はそもそもなぜなのでしょうか。

 

これは生理を起こすために分泌される、女性ホルモンのバランスが大きく関わっています。

 

生理はそもそも、体が排卵して妊娠の準備をしていたが受精しなかった場合に起こるもの。

 

子宮は受精したら赤ちゃんのベッドにするために、子宮内膜を厚くして受精を待っています。しかし受精しなかった場合には厚くなった子宮内膜が必要なくなるため、一旦血液とともに排出されるしくみ。

 

これが生理のメカニズムなのです。

 

そしてこれは子宮の中だけで起こるわけではなく、卵巣に排卵を促したり、子宮内膜を厚くしたりするのにはホルモンが大きく関わっています。

 

特定の女性ホルモンが分泌されることによって、子宮や卵巣に司令が出され排卵や生理が起こっているのです。

 

しかしこの女性ホルモンの一部には、皮脂分泌や代謝を変化させる働きのあるものも。そのため時期や分泌量によっては、肌が荒れたり便秘になったりということが起きてくるのです。

 

特に生理前に分泌される女性ホルモンのひとつ「黄体ホルモン」は、肌荒れや便秘、むくみ、食欲増加など様々な体調の変化の原因となっています。

 

 

黄体ホルモンと卵胞ホルモン

生理前の不調や生理痛は、女性ホルモンのせい。

そうなんとなく認識している方は多いでしょうが、具体的にどんなホルモンが原因なのかは意外とわからないものですよね。

 

生理に関係する代表的な女性ホルモンは、大きく分けて「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」の2種類。

 

このうち卵胞ホルモンは、排卵を起こすホルモン。生理直前ではなく生理後〜排卵期に多く分泌されています。

 

そして生理前に分泌が増え不調の原因となっているのが、黄体ホルモンなのです。

 

とはいえ黄体ホルモンは決して悪者というわけではなく、子宮内膜を厚くするなど妊娠の準備には必要不可欠。もちろん生理を起こすためにも重要なホルモンです。

 

しかし黄体ホルモンには同時に、

 

・脂肪や水分を溜め込みやすくする

・皮脂分泌を増やす

・腸の動きを鈍らせる

・イライラや眠気を引き起こす

 

こういった作用があると考えられています。

 

生理前にイライラや便秘、肌荒れが起こりやすいのは黄体ホルモンの働きによるものが大きいんですね。

 

黄体ホルモンの分泌自体は、生理がある方なら必ず起こるもの。しかし普段から規則的な生活をしているかどうかによって、不調の度合いも個人差があるようです。

 

もともとホルモンバランスが乱れがちだったり、疲れていたりすると生理前後でホルモンバランスの乱高下状態になってしまうことも。そういった場合は生理前の不調を感じやすくなるでしょう。

 

日頃からホルモンバランスを整えておくことが、生理前の不調に流されないカラダをつくってくれるんですね。

 

 

腸内細菌がホルモンバランスに与える影響

では菌とホルモンバランスに何の関係があるの?と感じた方も多いでしょう。

実は腸内細菌は、ホルモンバランスにも大きな影響を与えているのです。

 

「ホルモンは脳でつくられ脳で分泌される」

そんなイメージを抱いている方は多いかもしれません。

 

しかし実際には、食べたものから吸収した栄養をもとに、「腸」で作られているホルモンもたくさんあります。

 

「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質の「セロトニン」も、90%は腸で作られています。これは腸内細菌がセロトニンの合成に関係しているため。

 

そのほかにも腸内では「セクレチン」「コレシストキニン」「インクレチン」といった消化に関わるホルモンが合成されています。

 

ホルモンバランスを正常に保つには、腸内環境が整っていることも大切なのが分かりますね。幸福感を感じさせるセロトニンも腸で作られるとなると、私達のメンタルにも腸内細菌が大きく関わっていそうです。

 

これは女性ホルモンに関しても例外ではなく、腸内環境は女性ホルモンの分泌にも関連しているといわれています。

 

みなさんは「大豆食品は女性ホルモンにいい」という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。これは大豆に含まれる「イソフラボン」が女性ホルモン様の働きをするため。

 

しかし実はイソフラボンが女性ホルモンのような働きをするには、腸内で「エクオール」という物質に変わる必要があります。このエクオールの生産に関わっているのが、腸内細菌である「エクオール産生菌」。

 

エクオール産生菌は15種類ほどあると考えられていて、主に大腸に住んでいます。大豆イソフラボンとエクオール産生菌が出会うことで、女性のホルモンバランスに重要なエクオールを作り出すことができるのです。

 

しかしこのエクオール産生菌は誰もが持っているわけはないうえに、持っていたとしても腸内環境が悪ければ活発に働いてくれません。

 

腸内環境が乱れ悪玉菌が優勢になってしまっていると、本来働くべき善玉菌の働きが鈍ってしまうのです。エクオール産生菌がしっかり働くためにも、腸内フローラのバランスが整っていることが大切。

 

また生理前だけでなく、生理痛に腸内環境が関わっているという説も。

 

生理痛が起こるメカニズムには、「プロスタグランジン」というホルモンの一種が関係しています。

 

プロスタグランジンは、子宮を収縮させる働きがあるホルモン。何らかの原因で過剰に分泌されると、生理時に痛みを感じやすくなるのです。

 

そして近年の研究では、プロスタグランジンと腸内環境が関わっているという報告も。悪玉菌のひとつであるカンジダ菌が腸内に多いと、プロスタグランジンの一種が産生されやすくなるのだそうです。

 

まだ未解明の部分も多い菌とホルモンの関係ですが、私達のホルモンバランスには腸内環境が大きく関わっていると考えてよいでしょう。

 

 

生理前の不調を和らげるための3つの習慣

生理前に黄体ホルモンが分泌されること自体は、避けられないもの。

ただ、普段から腸内環境を整えバランスの良い生活をしていることで、生理前の不調に影響されづらくなります。

 

そこで、生理前に落ち込まないココロとカラダのためには、

1.脂質や糖質を控える

2.発酵食品などで善玉菌を増やす

3.水溶性食物繊維を摂る

といった基本的な菌ケアが役立ちます。

 

特に脂質や糖質ですが、これは生理前に肌荒れしやすい人は特に気をつけたいポイント。

 

砂糖や炭水化物など糖質の多いものを食べると、血糖値が急激に上昇します。そこで急に上がった血糖値を下げようと、分泌されるのがインスリンというホルモン。

 

しかしこのインスリンは男性ホルモン的な働きをする一面があり、皮脂分泌を盛んにしてニキビなどの原因にも。

 

生理前の黄体ホルモンも、皮脂分泌を盛んにしニキビなどができやすくなる傾向がありますよね。この2つが揃ってしまうと、生理前に肌荒れの原因を増加させているようなもの。

 

生理前は黄体ホルモンの影響で、食欲が増えたり甘いものが食べたくなることもあると思います。しかしそこはちょっと我慢。工夫して糖質の少ないおやつに置き換えることで、血糖値の乱高下を防ぐことができますよ。

 

また普段から腸内フローラが整っていて、善玉菌が多いほうが不調の影響を受けづらいという面も。黄体ホルモンは腸の働きを鈍らせることもあるので、普段からお通じが整っていない人ほど便秘などの影響が大きく感じられます。

 

ヨーグルトやキムチ、味噌、納豆など善玉菌を含む発酵食品を積極的に取り入れて、生理前だけでなく日頃から菌ケアしておきましょう。

 

善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維を多く取っておくのも、重要なポイント。野菜・海藻・きのこ・穀類などに多く含まれているので、普段から野菜たっぷりの食生活を心がけるのも大切です。

 

市販のお菓子やお惣菜は、どうしても砂糖が入っていたり油っこくなりがち。糖質や脂質を抑えて善玉菌を増やすためには、なるべく自分で作ったものを中心にしていくと安心ですよ。

 

菌ケアを意識して、トラブルの少ない生理前を送れることを祈っています。

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