菌をきちんと編 #022

子どものためにお母さんと菌ができること

 

 

私達の腸内には100兆個以上の腸内細菌が生きていて、皮膚にも無数の常在菌が存在しています。

 

菌は人間とは切っても切れない関係ですが、小さな子どもでもそれは同じなのでしょうか?

 

もちろん、子どもの体にも菌は存在しています。実は子どもの腸内細菌は、お母さんの腸内環境の影響を大きく受けているのです。

 

今回は子どもの腸内細菌と、お母さんができる菌ケアについてKINSの視点からお伝えします。

 

目次
  • お母さんと子どもの腸内細菌はそっくり
  • いつもの食事に発酵食品を一品
  • おやつも置き換えれば菌ケアチャンス?
  • いろんな人と触れ合う、それも菌ケア

 

 

お母さんと子どもの腸内細菌はそっくり

実は赤ちゃんは胎内では、ほぼ無菌状態で育ちます。

 

しかし出産の際に産道でお母さんの腸内細菌に接触することで、その菌を受け取り腸内細菌を獲得するのです。

 

このため生まれて間もない赤ちゃんの腸内細菌は、お母さんのもっている腸内細菌とよく似ていることがほとんど。産道を通らず帝王切開で生まれた赤ちゃんの場合も、お母さんの皮膚にある常在菌を取り込み腸内細菌にすると考えられています。

 

目に見えない菌のレベルでも、お母さんと赤ちゃんは密接につながっているなんて驚きですよね。

 

さらに生まれてからのスキンシップで大人に触れたり、色々なものを舐めたり食べたりすることによって赤ちゃんは菌を増やしていきます。

 

ちなみに生まれたばかりの赤ちゃんの腸内細菌は、ほとんどが善玉菌であるビフィズス菌。でも離乳食などで食事をするようになると、そのバランスが変わり悪玉菌や日和見菌も増えていくのです。

 

赤ちゃんも便秘をすることがあるのは、成長して色々なものが食べられるようになるとともに、腸内フローラのバランスが崩れるためなんですね。ある意味では成長の証ですが、腸内環境には気をつけてあげたいものです。

 

赤ちゃんが成長してからも、生活環境をともにするお母さんと子どもの腸内細菌はよく似るといわれています。

 

これは頻繁に接触して菌が伝播することはもちろん、毎日同じものを食べているせいもあるでしょう。

 

子どもの腸内細菌は、お母さんから受け取るギフトのようなものなのですね。そう考えると、より良い菌をギフトとして贈ってあげなければと思えてきます。

 

 

妊娠中から菌ケア

赤ちゃんの腸内フローラが出産〜授乳期を通してお母さんの影響を受けるとなると、お母さん自身の腸内環境にも気をつけたいもの。

 

妊娠中も菌ケアを意識しておくことは、お母さんの体調はもちろん生まれてくる赤ちゃんの腸内環境のためにもなります。

 

ある論文では、お母さんが妊娠中から授乳中まで乳酸菌を摂取することで、子供のアトピー発症率が低くなるということが示されました。

 

子どもの健康にとっても、菌が与える影響はとても大きいのです。

 

腸内フローラは免疫細胞とも深い関わりがあり、子どもの免疫力は3歳までの腸内環境でほぼ決まるともいわれます。

 

これは3歳くらいまでは色々な菌が流動的に増減しますが、3歳を過ぎると腸内フローラのバランスが安定し変化しづらくなるため。この時期までに腸内環境を整った状態にキープしてあげることで、大きくなってもバランスを保ちやすくなるのです。

 

 

出産時からお母さんの腸内細菌に触れ、その後もお母さんのもつ菌の影響を大きく受ける赤ちゃん。

 

出産〜3歳までの時期に良い腸内バランスを整えるために、お母さんも妊娠中から菌ケアを意識しておきましょう。

 

そうでなくても妊娠中は、ホルモンバランスも変化し体調が乱れがちな時期です。そんな時こそ腸内フローラを整えて、よりヘルシーなプレママライフを送ってくださいね。

 

 

いつもの食事に発酵食品を一品

忙しいお母さんでも気軽にできる菌ケアは、いつもの食事に発酵食品を取り入れること。

 

発酵食品はそれだけで活きた善玉菌を取り入れられる、腸内フローラにとっては嬉しい食べ物です。

 

特に日本でよく食べられているような発酵食品は、栄養満点のものばかり。

 

味噌や醤油、塩こうじなどは調味料として手軽に取り入れられる発酵食品ですね。野菜に味噌をつけて食べるだけでも、お手軽な菌ケアごはんに。

 

塩こうじは酵素が肉や魚を柔らかくしてくれるので、お料理に取り入れるのもおすすめです。お肉料理のソースや、サラダのドレッシングなどに使うのも簡単な方法。

 

ぬか漬けやキムチなどの漬物も、ごはんに1品プラスするだけで食べられる便利な発酵食品。野菜から水溶性食物繊維も一緒に摂ることができます。

 

水溶性食物繊維は善玉菌のエサとなるため、菌ケアでは積極的に摂りたい栄養素。野菜や果物、海藻やきのこ、穀類には豊富に含まれているので、普段から菜食寄りの食生活を心がけるといいですよ。

  

 

おやつも置き換えれば菌ケアチャンス?

大人は菌ケアやダイエットのために、多少ストイックに食事管理をすることもできるでしょう。

 

しかし子どもの場合はそうはいきませんよね。食べざかりの小さな子どもだったら、おやつも食べたいし我慢させるのはちょっとかわいそう。

 

ただ市販品のお菓子などは、添加物や白砂糖もたっぷり入っていたりします。KINSでも常々お伝えしているのですが、白砂糖は菌ケアのためにはなるべく避けたいもの。

 

白砂糖は腸内では悪玉菌のエサとなってしまい、腸内環境を乱してしまいがち。また血糖値を乱高下させることにつながるので、結果的にもっと甘いものを欲する「砂糖中毒」のようになってしまうのです。

 

子どものおやつには白砂糖たっぷりのお菓子は避けて、手作りのものやフルーツを活用するのが菌ケアにはおすすめ。

 

市販のチョコやアイスよりも、バナナやイチゴのような甘いフルーツで満足感を与えてあげましょう。米麹の甘酒も、ノンアルコールなので子どもが飲めて菌ケアにも良いですよ。(酒麹のものはアルコールが入っていますので注意してくださいね。)

 

甘酒を豆乳で割った甘酒豆乳も、優しい甘さでちょっとしたおやつにぴったり。

 

ナッツやドライフルーツもおやつになりますし、はちみつやてんさい糖のような甘味料を使って手作りおやつを作ってみるのもいいですね。

 

市販のチョコレートは白砂糖が多いですが、純粋なローカカオパウダーを使えば砂糖不使用のチョコレートだって作れます。

 

100%のローカカオパウダーにハチミツどで甘さを加え、湯煎で溶かしたココナッツオイルを加えて混ぜるだけ。製氷皿などの容器に入れて冷蔵庫で冷やせば、ココナッツオイルが冷え固まって固形チョコレートのようになります。

 

溶けやすいので市販のチョコレートほど長持ちはしませんが、おうちで作れる菌ケアおやつとしては重宝しますよ。

 

 

いろんな人と触れ合う、それも菌ケア

赤ちゃんは出産時にお母さんの腸内細菌に触れてから、その後も環境の中にある色々な菌に出会います。

 

私達の生活には、目に見えない菌がいたるところに存在していますよね。こういうとちょっと怖いと感じるかもしれませんが、そもそも私達自身の皮膚上にも常在菌という無数の菌がいます。

 

菌といっても全てが有害なものではなく、無害な日和見菌や良い働きをする善玉菌も。そういった菌を私達は普段の生活の中で、知らず知らずのうちに体に取り入れているのです。

 

赤ちゃんも授乳や食事の際に、口から色々な菌を取り入れます。お母さんの皮膚にある常在菌や、離乳食の中にある菌などを取り入れながら腸内フローラをつくっていくのです。

 

もちろんお母さんやお父さんだけでなく、それ以外の人たちとのスキンシップによっても菌は伝播します。

 

また赤ちゃんは色々なものに興味しんしんで、目に映るものを触ったり舐めたりしますよね。この様々なものに触れる過程でも、赤ちゃんは自分にない菌と出会うことになります。

 

葉っぱや石ころ、土の中など、自然界にも菌はたくさん。

 

外遊びは汚れるし、バイ菌だらけで危険…と考えるお母さんも多いかもしれません。でもあまりにも無菌状態で生活しようとすると、子どもに必要な菌まで避けてしまうことに。

 

細菌は本来、私たちの体内に自然にあるもの。

 

家の中にはない多様な菌を取り入れることで、子どもの体はバランスのとれた腸内フローラを形成していくのです。

 

腸内にある日和見菌の種類が豊富であればあるほど、病原菌が入ってきた時に対応できる可能性が高くなります。小さな頃に土遊びをたくさんした子のほうが、アレルギーになりにくいともいわれているんですよ。

 

子どもの頃には、たくさん自然や人に触れることも菌ケア。豊かな菌叢を育み、子どもの好奇心も伸ばしてあげることにもつながります。

 

まずは今週末、公園に遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

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