菌のホント編#013

「乳酸菌」と「炭酸風呂」で冬を乗りきる

 

 

まもなく冬本番。本格的な寒さの到来とともに悩みが深まるものといえば、体の「冷え」ですよね。

 

あまりにも身近だからこそ、じつは「冷え」の正体がよくわからない、ケアする方法がわからない……という方も、きっと多いのではないでしょうか。

 

冷えを根本ケアするポイントは代謝と血流で、そこには乳酸菌も関わっています。冷え性がなかなか改善しないという方も、菌ケアが役立つ可能性が大いにあります。

そこで今回は「冷え」のメカニズムや体が冷える原因、寒い冬を乗り切るための「冷え対策」をご紹介します。

 

目次
  • カラダが冷える仕組みと原因
  • 「冷え」が体調に及ぼす影響
  • 乳酸菌で代謝アップ!
  • 炭酸風呂でホッとひと息

 

カラダが冷える仕組みと原因

私たち人間の体には、気温が変わっても体温を一定に保とうとする体温調節の機能が備わっています。暑い環境にさらされた時、必要以上に体温が上がらないよう、汗をかくことで体内の熱を逃がそうとします。

 

いっぽう寒さを感じた時に「体がぶるっと震える」のは、筋肉を震わせることによって、熱を生み出し体を温めようとしているからです。

 

人間の体温調節のシステムは、このように目に見えて体感できるものだけではありません。全身に流れる血液の量を増減させることによっても、体温を適切に保つよう働きかけています。

 

たとえば寒さを感じた時には、血流を少なくして熱を逃がさないようにします。皮膚が「寒さ」を感じると、脳の自律神経系の中枢、「視床下部(ししょうかぶ)」にある体温調節の中枢にその情報が伝えられます。

 

すると血管を収縮させて、血流を少なくするよう指令が出されます。皮膚表面を流れる動脈が収縮する→流れる血液の量が減る→熱を外に逃がしにくくなる、ということが起こるのです。

 

「冷え」を感じる人の体とは、この体温調節の機能がうまく働いていない状態。また、熱を全身に伝え、酸素や栄養を運ぶという血液本来の役割が低下することによっても「冷え」が生じます。

 

この症状があれば冷え症かも?!

 

寒さの厳しい冬場に手先や足先が冷たくなるのは、誰にとっても起こりうる当然の現象です。ですが、手足の末端がいつまでも温まらず、常に冷えているような感覚がある人や温かい環境でも寒いと感じる場合には「冷え症」だと言えるでしょう。

 

また、足は冷たいけれど頭はほてる、といった「冷えのぼせ」も冷え症の一つです。とくに更年期など女性ホルモンのアンバランスが起こる時期には、冷えに苦しむ人が少なくありません。

 

さらに冷え症には表面的な冷えだけではなく、体の内部が冷えているというパターンもあります。いわゆる「内臓冷え」というタイプです。もしお腹を触ってみたとき冷たいと感じたり、常に便秘や下痢に悩んでいるという方は内臓冷えの可能性があります。

 

主な冷えの原因 

 

体が冷えるその原因としては、以下のようなものが考えられています。

 

自律神経の乱れ

人間関係の悩みや仕事でのプレッシャーなど精神的なストレスや、ハードワークによる過労、昼夜が逆転したような不規則な生活は、自律神経の乱れを招きます。自律神経は、体温調節の命令を出す重要な働きを持っているので、うまく機能しなくなると体温調節も上手くできなくなってしまいます。

 

血液環境の悪化

貧血や低血圧など血液系の疾患がある場合、血液量の不足や血流の滞りが起こりやすくなります。特に女性は生理がある関係で貧血になりやすく、血流が滞りから冷えが起きているケースも少なくありません。

 

腸内環境の悪化

便秘になると、血行も悪くなります。腸には多くの血管が通っているため、腸の動きが悪くなれば血流も悪くなります。また、腸は自律神経により支配されているため、ストレスや気温差などの影響も受けやすい臓器です。

 

皮膚感覚の乱れ

タイトな服やガードル、サイズの小さい靴などで体がキツく締めつけられると、血行が滞ります。「寒さ」を感じる皮膚感覚が麻痺し、体温調節の指令が伝わりにくくなってしまいます。

 

運動不足・筋肉量が少ない

冷え性は女性に多く見られますが、それは男性に比べて筋肉量が少ないからです。女性は、筋肉運動によって作りだせる熱量が少ないのです。また、性別を問わず運動不足の人は総じて筋肉量が少ないため、冷えやすくなります。

 

女性ホルモンの乱れ

ストレスを受けたり更年期になると、女性ホルモンの分泌が乱れ、血行が悪くなることも。女性ホルモンは自律神経と同じ視床下部でコントロールされているため、女性ホルモンの分泌が乱れると、自律神経にも影響を及ぼします。

 

一言に「冷え」と言っても、その原因は一つではありません。食生活や精神的なストレス、運動習慣、ファッションが複雑に絡んで関係しているため、幅広く意識して健康的な生活習慣を整えていくことが重要なのです。

 

 

「冷え」が体調に及ぼす影響

「冷えは万病のもと」といわれるように、体にさまざまな悪影響をもたらします。いま感じている不調も、「冷え」が原因かもしれません。

具体的には、次のような体調不良を引き起こすことがあります。

 

・慢性的なだるさや疲労感

・便秘、下痢

・頭痛、腰痛、肩こり

・月経不順

・不眠

・食欲不振

・免疫力の低下。風邪や感染症などの病気にかかりやすくなる

・美容面への悪影響。むくみ、肌の乾燥・くすみ、抜け毛、白髪、肥満など

・精神面の不調。重症の場合、うつ病になるケースも

 

「冷えるのはいつものことだから」と放置していると、あらゆるところに不調が現れ、悪化すると生活に支障をきたすことも。「冷え」を甘く見ず、予防や改善の意識を持つことが大切です。

 

 

乳酸菌で代謝アップ! 

腸内環境の悪化は「冷えの原因」になるだけでなく、「冷え」が逆に便秘や下痢を引き起こすこともあります。

 

腸内環境が悪化すると便秘になり、代謝も血行も悪くなります。また便秘になると便が腸内に長くとどまり、やがて腐敗が進むことにより悪玉菌が増加。

 

そして悪玉菌によってつくり出された有害物質は、血液と一緒に全身を巡ることになります。このような不健康な血液では、酸素や栄養をきちんと届けることができず、体の「冷え」にも繋がります。

 

また、腸は自律神経によってコントロールされています。交感神経と副交感神経がそれぞれ優位になることによって、腸のぜん動活動が停滞したり活発化したりします。

 

自律神経のバランスが乱れると、その支配下にある腸の働きにも悪影響が及ぼされて、「冷え」を感じたり、便秘や下痢になる可能性が。「腸」と「自律神経」は密接に関わり、「冷え」と相互に作用しているのです。

 

乳酸菌がなぜ冷えにいいの?

 

そこで、腸内環境を整えるために摂取したいのが、「乳酸菌」です。

乳酸菌は、腸内細菌の中でも善玉菌の代表格。悪玉菌の増殖を抑制してくれるだけでなく、腸の運動を促すことによって、便秘の解消や予防を助けてくれます。

 

また乳酸菌を摂ると基礎代謝アップも期待でき、「冷え」の改善にも効果が。乳酸菌やビフィズス菌が生み出す「短鎖脂肪酸」は、その受容体に作用することで体温を上昇させ基礎代謝を高める作用があることが分かっています。

代謝という点で言えば、糖質などの代謝効率を高めて脂肪の蓄積を抑えるような善玉菌がいることも分かっています。

 

さらには腸の不調によって感じるイライラや気持ちの沈みが解消されることにより、自律神経のバランスも整っていくなど、乳酸菌の作用には嬉しいことばかり。

 

この冬は乳酸菌を味方につけて、冷え知らずの健康的な身体を目指していきませんか?

 

 

どんな方法で乳酸菌を取り入れたらいいの?

 

では、冷え対策としては、どのように乳酸菌を取り入れたら良いのでしょうか。

 

乳酸菌というと、思い浮かぶ代表的な食品としてヨーグルトがあります。

確かにヨーグルトは菌を取り入れるという点では優れていますが、菌の種類は入っていても数種類ほどです。ご自身にあった菌を見つけるには、たくさんの種類のヨーグルトを試す必要があります。

また、市販のヨーグルトに入っている砂糖も気になります。砂糖は悪玉菌のエサとなり、腸内の悪玉菌を増殖させてしまうのです。冷えに悩んでいる方にとっては、冷たいヨーグルトと砂糖が全くの逆効果になってしまう可能性も。

 

そこでKINSでは乳酸菌を補う方法としては、ぬか漬けや味噌などの発酵食品、またはサプリメントの活用をおすすめしています。日本人が昔から長く食べ続けてきたぬか漬けや味噌には豊富な乳酸菌が含まれています。

さらに菌は多様性がある状態が理想的です。そのため、乳酸菌と合わせて、酵母菌、生産物質、菌のエサとなる成分などを効率よく補うことも大切です。食生活では十分に補うことが難しいので、サプリメントを上手に活用する方法がおすすめです。

 

炭酸風呂でホッとひと息 

みなさんは毎日湯船につかっていますか?

お風呂に入ると冷えた体が温まり、血管が広がって血流が良くなります。血液には、取り込まれた栄養や酸素を全身に届けるだけでなく、体内の老廃物や疲労物質などを回収して排出する働きもあります。

 

つまり、「入浴」は冷えをケアできるだけでなく、疲労回復や代謝アップの効果も得られる、まさに健康のもとなのです。疲れていたり時間のないときは、「今日はシャワーで済ませよう」と考えてしまいがちですが、疲れているときこそ、湯船につかってしっかりと疲れを取りたいですね。

 

ただ湯船につかるだけでも、もちろん体は温まりますが、より効果的な「冷え対策」のためのポイントを、以下にいくつかご紹介します。

 

冷えを解消する入浴法 〜温度と時間〜

 

まずは温度と時間のお話。体を芯から温めるには、「38〜40度くらいのぬるめのお湯」に「15~20分ほどゆっくりと全身でつかる」のが理想的です。42度以上の熱いお湯につかると、交感神経が刺激されて興奮状態になり、逆に寝つきが悪くなることもあるので注意が必要です。

 

38~40度くらいのお湯であれば、副交感神経が優位になり、緊張がほぐれてリラックスした気分に。ぬるめの温度なので15~20分という時間もラクにつかることができて、体を芯まで温めることができます。

 

手作り炭酸風呂で血流アップ

 

しっかりお風呂につかっても冷えが取れない…という方も少なくないはずです。そこで、しつこい「冷え」を改善するためには、炭酸系の入浴剤がオススメです。

炭酸風呂は、血行促進の効果をさらに高めてくれるため、そのままのお湯につかるよりも効率よく温まります。さらに「血液が不要なものを排出する働き」も同時にアップ。

お湯に溶けた炭酸ガスは、分子構造が非常に小さく皮膚から体内に吸収されます。すると、「さら湯」につかるよりも、血管が広がりやすくなり、血流も良くなるのです。

 

実は、この炭酸風呂は自宅でも簡単に作ることができるのです。

今回は、自宅で簡単にできる炭酸風呂の作り方をご紹介します。コストも手間もかからないので、ぜひトライしてみてください。

 

■材料(お湯200L)

・重曹:大さじ3杯

・クエン酸:大さじ3杯

・塩:大さじ1杯

 

■作り方

お風呂を沸かして、入る直前に上記の材料をすべて湯船に入れるだけ。お湯がしゅわしゅわと泡立ちます。湯上りはいつもよりポカポカ感が持続しますよ。

 

 

さまざまな要因が重なって起こる、冬の天敵「冷え」。

ますます寒さも強まってくる時期こそ、しっかりとホームケアで冷え対策を取り入れたいものです。規則正しい生活を意識するなど、ライフスタイルの見直しとともに、今回ご紹介した「冷え対策」もぜひ実践してみてくださいね。

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